卒業された方へ

御挨拶

卒業生の方へ

1963年創部以来、半世紀以上の歴史を経て600名を超えるOB・OGの方々が、本校の建学の精神である『報恩奉仕』の精神を持ち、各方面で御活躍されている事は教育現場の立場としてとても心強く感じております。まさに本校創立者の川島正次郎先生の遺訓『泥にまみれた著名人になるよりも、善良で愛と親切に満ちた社会人たれ』の体現であり、創立時に描いた未来が現在に実現しています。移り変わる時代のニーズを踏まえながら、これまでの歴史で培われたラグビー部の文化の継承と社会に貢献できる人材育成を使命とし、更なる感動と魅力を発信していけるよう努力してまいりますので、今後ともラグビー部に対する変わらぬ御理解と御支援を賜わりますよう御願い申し上げます。

専修大学松戸高等学校 
ラグビー部監督 町田裕一

師弟対談

誰かが「与える」だけでない。
ラグビーで全ての人の人生を豊かに。

ラグビー部を語るうえで欠くことのできない、師弟関係でもあるお二方の対談です。二人三脚での歴史、ラグビーを通して伝えたいこと、OB会への期待などを伺いました。

監督就任の経緯

――町田監督は長谷川部長の教え子と聞いていますが、長谷川部長が専修大学松戸高等学校ラグビー部(以下、専松)に関わられた経緯を教えてください。
長谷川)
北海道出身の私は高校からラグビーをはじめ、瞬く間にそのおもしろさにハマりました。強豪校でしたが、花園出場にはあと一歩及ばなかったんです。それなら指導者として、かなわなかった夢を果たそうと。また、ひとチーム15人という多人数の中で、それぞれの選手(ポジション)の特性を生かしつつゲームを組み立てていくラグビーの奥深さをもっと研究したいという想いもありました。それで本格的に指導者への道を学ぼうと筑波大学に進学したんです。
町田)
専修大学は体育系の学部がないですから。
長谷川)
そうそう。大学卒業後は北海道に帰る予定でしたが、同郷の先輩から「専松のラグビー部を指導してみないか」と紹介いただきまして。すぐにでも指導者になれるということでお引き受けした流れです。
――監督になられてからは花園出場2回。見事に夢を実現されました。町田監督が専松に入られたのはその後ですよね。
町田)
はい。私が中学の頃に所属していたラグビースクールに、花園に出場した専松の選手が教えに来ていて、「専松のラグビーってかっこいいなぁ」と憧れたものです。もちろん、当時の長谷川先生の指導方法も知っていて、ラグビーを続けるなら専松しかないと考えました。

2人体制時代

――指導者としてお二人が大切にしていることは何ですか。
長谷川)
“ラグビーを好きになり、生涯続けてほしい”というのが指導するうえでのコンセプト。ですから私は監督時代、飽きずに練習してもらえるよう常に新しい“何か”を探し求めていました。たとえば近隣の強豪校が斬新な練習メニューに取り組んでいると聞けば合宿先まで見に行ったり。様々な人たちの意見を吸収し、物事を多角的に捉え、それらをラグビーの戦略・戦術に活かすということに時間を費やしていたと思います。
町田)
長谷川先生が監督の元、私がコーチとなり、この2人体制で約6年間。長谷川先生を身近に感じつつ、私にとっては「こんなとき、長谷川先生ならどう考えるだろう」と、常に勉強の日々でした。また、実際にチャレンジの場も与えていただき、たとえばレフリーの活動をさせていただくなど指導者としての引き出しが増えたと思います。
長谷川)
僕以上に研究熱心だよね(笑)。それにまじめだし。
町田)
長谷川先生は指導者として花園出場という結果も出されているので、OBからの信頼も厚い。先生が築き上げてきた歴史を受け継ぎ、また次の世代へとつないでいくのが重要だと思っています。
長谷川)
今度は町田監督から教わった卒業生の中から「町田監督のようになりたい」と指導者を目指す子がきっと出てくると思うよ。

ラグビーで学んでほしいこと

――生徒にはラグビーを通して何を学んでほしいですか。
町田)
もちろん、プレーという意味では、専松で身に着けた技術は大学や社会人チームで十分通用しますし、私自身、大学でラグビーを続けてそれを実感しました。ただそれだけでなく、目標を達成するために自ら考えて課題を1つひとつクリアしていく創意工夫の姿勢は、社会人となり仕事をするうえで必ず生かすことができると思います。ラグビーで培った思考や知識で生徒の人生が豊かになってもらえるのが一番の願いです。
長谷川)
幸いにして、うちの卒業生はラグビーを続けている子が多いですね。さらに、親兄弟ともども専松のラグビー部に入ってくれるケースも。1963年の創部以来、長きにわたって愛していただけるのは非常にうれしい。
町田)
やはり部活動は学校教育の一環ですから、人間形成の支援というのが大切な部分になります。自分の将来を存分に楽しむためにも、生徒には高校3年間、さらなる高みを目指して一生懸命プレーしてほしいです。

OB会の存在意義

――この専松のラグビー部が活動を続けていくうえで、学校側はもちろんOB会のサポートも必要不可欠に思います。
長谷川)
私の監督時代からOB会の結束は固かったです。練習にもどんどん参加し手伝ってくれて、その面倒見の良さは今でも変わりません。試合の応援にも積極的に足を運んでいただき、感謝しています。選ばれた会長の下で組織化していますが、結果としてネットワークが弱いのかもしれません。もう少し組織としての活動を活発にできないかと感じています。
町田)
監督として私にできるのは、実力をつけて良い試合をすること。OBの方々にはそんな専松の精一杯のプレーを見て、胸を熱くしながら楽しんでいただく。こうしたギブアンドテイクでお互いに高め合えるのが理想だと思うんです。
長谷川)
専松のラグビー部を通して、少しでも自分を磨き、成長できたと感じているなら、今度はOBの立場としてその成果を現場に共有してほしいです。ボランティア精神かもしれませんが、生徒が試合で勝ってくれたらすべて報われるはずです。
町田)
現役とOBが一心同体になることで、喜びも楽しさも倍増しますよね。
それがチームもOB会もさらなる発展につながれば、こんなにうれしいことはありません。


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